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SS 1285 世界一高湿度国

やはり雨が降っており、それが原因だが、室内での使用で、なぜ?
その事をソニーへ連絡、しばらくして、原因解明OKの連絡。
湿気でテープのツルツル裏面の貼り付き現象が出ているとの事。
こんな微妙な事でエラーが出ていたのだ。
さすがソニーで、世界中の支店へ打電し調べ上げ、湿度の一番高いのはボルネオとの事。
それ以上の湿度でも稼動するよう設計変更。Hー500は全世界へ輸出されていったのである。
VR3000と並べて使うと、桁違いの性能。これでアメリカ製VTRを駆逐出来た、と。

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SS 1284 フィールドテスト [携帯放送1919チャンネル]

オペレーター一人付で、日だて15万円でも、飛ぶように注文があった。 ひかるは売れれば売れる程、早く可搬型国産機開発の必要性、反米感情が日に日に増していった。 当然、ソニーも可搬型、Hー500という機種を開発しており、フィールドテスト中だが、どうにも訳の分からない回転エラーが出る。チェックをするとOKで、エラーの原因が、全く掴めないのだ。 事故日報をピックアップし、気になる事があったので部下にその日の天候を調べさせた。
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SS 1283 超精密NASA技術 [携帯放送1919チャンネル]

当時、可搬型VTRとして、あのNASAが、軍事偵察機用に開発したと言われる、VR3000なる機種が、国内では4,5台導入されていた。 どういう訳か、その機種が、ひかるの会社にあった。 設立時、TBSとフジテレビが折半出資、別々に確保するよりは、資本折半した子会社に持たせ、両局で使用出来る、という事で、導入されたらしい。 当時は、カラーテレビが飛ぶように売れ、家電メーカーは、フィルムCMから、色再現の良い、VCM作りに軸足を移しており、このVR3000が威力を発揮していたのである。
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SS 1282 クビ!? [携帯放送1919チャンネル]

夜は一人でいつもと違う焼き鳥へ行き、じっくり考えた。 業界全体を考えるべき立場の人が、自分のメンツばかり考えやがって、なんてケツの穴のちっちゃい奴だろうと、情けなくなった。 「俺の首を、袈裟掛け、みじん切りにしたとて、一文の得にもならない、やるんならやって見ろ!」と怒りが込み上げて来た。 ひかるは、今まで以上に、意地でもなんとかしてやろう、と固く誓ったのである。
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SS 1281 開発に拍車をかけるべし! [携帯放送1919チャンネル]

今なら書ける。 ソニーと方式問題で画策している時、フジテレビの予算執行、発注出来る立場にある、お偉さんから呼び出しを食った。 「君は、親会社、キー局にタテついて、あらぬ動きをしているようだけど、やめろ! 親会社から、一言いけば、君のクビなんぞ、すぐ飛ぶぞ!」 と、脅しというよりは、脅迫だ。 ひかるは、承知しましたと、そこを出ると、すぐさま「開発に拍車をかけるべし!」とソニーへ電話したのである。
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SS 1280 主賓挨拶 [テレビ 就職]


以後、あっと言う間にオメガ方式に切り変わっていったのである。
それどころか、ソニーは、海外でもその1インチを売りまくり、世界中でこのオメガ方式が、統一方式となったのである。
編集システムを担当させた、ひかるの部下K君は、三越とフジテレビが折半出資、アルタスタジオを設立するとの事で、そこへ移籍させた。今も元気で頑張っているようである。
また、K君は、昼メロのヒロインと結婚。
ひかるは、上司として、大勢の前で主賓挨拶。
しどろもどろで、汗をかき、恥をかいて、大きくなっていったのである。

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SS 1279 歓喜の連絡 [携帯放送1919チャンネル]

東宝、フジテレビ、ひかるによる、プロジェクトが始動したのである。 もちろん、バックには、ソニーとひかるの連係プレーがしっかり出来ている。 世界初、1インチ編集システム、1インチVTR帯ドラマの放送が実現したのである。 その間、ひかるの行動は、死闘の二乗と言えるだろう。 昭和54年、1月から放送された、昼メロVTR帯ドラマは、業界に衝撃を与えた。 この昼メロが放送されている頃、ソニーから電話、キー局がオメガ方式の採用を決定、大量の発注があったと、歓喜の連絡が来た。
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SS 1278 東宝と握手 [携帯放送1919チャンネル]

ひかるは当時、100人の部下を抱え、ドラマや音楽番組、スポーツやバラエティー、海外ロケから水中撮影、カメラや音響、照明などのスタッフ手配、番組内容把握、目の回る忙しさだが、それと並行して、編集システムの開発だ。 連日連夜、仮眠状態である。 そして編集システムが完成した頃、東宝から連絡があり、昼のメロドラマを日本製1インチVTRで制作し、放送しようとの話が持ち込まれた。
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SS 1277 突貫工事 [携帯放送1919チャンネル]

また、ハードディスクがあるわけじゃない、2センチ幅くらいの紙テープに穴を開け、それでデータを記憶させる、パンチ式記憶方式だ。 また、VTRを高速巻き戻しをした場合、フレーム単位でピタリと止める。これも至難の業であった。 そしてVTRを再生に2台、収録1台のA、Bロールによる編集システムを突貫工事で作り上げたのである。
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SS 1276 所番地 [携帯放送1919チャンネル]

ワンフレ単位に所番地に当たる数値を入れ、それで制御し、30分の1秒単位で、狂いのないようなコントロールをしなければならないのだ。 当時はまだ、コンピュータすらなく、自作するしかない。 ラックを買い込み、基盤を差し込み、組み上げていくのである。その内、虫(バグ)がうようよ、幽霊の如く現れ、消えていく。 いらいら頭に来、叩き割りたくなったが、スタートさせた以上、逃げる訳にはいかない。
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SS 1275 編集システム [テレビ 就職]


とにかく、ソニーサイドは、本体の開発に全力を挙げて欲しい。ひかる側で、フィールド実験は引き受ける。勿論データも上げる、とお互い協力体制を作り上げたのである。
早速ひかるは、タイムコードを使った編集システムの開発とフィールド実験に取り組む。
フイルムは1コマ単位に横に穴が開いている。爪で、1秒間に30枚掻き落とせば、映画になり、テレビでも放送出来る。
しかしVTRには、穴を開けるわけにはいかない。


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SS 1274 逆転させる [携帯放送1919チャンネル]

町工場のようなバラック立て、VTRが10台くらい並び、学生かと思われるような卒業したての若手、4、5人の開発者がいた。 「放送業界は今、アルファ方式に傾いているが、それでは絶対駄目だ。 その内、アメリカが、それに勝るVTRを投入、日本はまた、アメリカに利益を吸い上げられ続ける。 だから、どうしてもこのオメガ方式でなければ駄目だ。もし不採用になっても、今後も、開発をずっと続けて欲しい。 願わくば、これから急いで開発を早め、何とか逆転させる方法を考えよう」と、熱く説いたのである。
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SS 1273 ソニーと握手 [携帯放送1919チャンネル]

これからがひかるの真骨頂、腕の見せどころである。 オメガ方式は読んで字の如く、テープがヘッドを一回転していない。 勿論、左右のリールに段差、奥行きをつける必要もなく、平坦に出来る。 しかし、三十分テープがかかるからとて、一時間二時間のテープをかけ、早巻き戻しをし、30ぶんの1秒、フレーム単位で、ぴたり止めるのは、どうしてもうまくいかない。 それには、開発の時間がかかると言う事だ。 ひかるはまず、オメガ方式を開発している、ソニーの厚木工場へ飛んだ。
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SS 1272 オメガ方式 [携帯放送1919チャンネル]

しかし、五年先を考えると、録画側の需要がはるかに大きい。 そこでひかるは、違うオメガ(ω)方式に注目した。 テープ面は100%磁気ヘッドに接していないが、字のごとく、交差していないのである。 しかし、アルファ方式がすでに2時間テープがかけられるところまで開発が進んでいるのに、このオメガ方式はまだ30分テープしか使えない。 かなり遅れをとっていたのだ。 業界全体として、8割がたアルファ方式へ傾いているのを、オメガ方式に転換させる必要があるのだ。
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SS 1271 乗せ換え [携帯放送1919チャンネル]

考え方としては、女子社員や、場合によってはアルバイトやパートでも、ライブラリ作業ができるような簡単な方式。 カセット化できることを考えておく必要があるのだ。 さらに重要なのは、収録時の使い方である。 ドラマなどの場合、ロールの都合上、テープの使用途中で、そっくりロール換え、VTRのテープを乗せ換える事が頻繁にある。 この方式だと、そう簡単に乗せ換えが、できないのだ。 ライブラリーに窮し、急ぐ局側の見方と、現場、録画側の見方では大きな隔たりがあったのだ。
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