a195 調査を継続
将来、大きくなる問題でも、今は処理が出来ない、という場合は、担当者を置き、
調査を継続。
後で経過を知らずに荒治療するのと、知っていてやる事では、処理方法に大きな
差が出て来るのは当然。
男の働き盛り三十代、ひかるは八十人の部下を任され、下請けや外注を含めると、
百数十人の仕事を処理していました。
a194 伸ばすべき芽
良きリーダーに成れる人は、問題点を見つけられるか、処理出来るか、将来、伸
ばすべき芽を見つけられるか、そして、育て大きく出来るか、という事へ、知恵
をいかに絞り出せるかが、大事な要素ではないだろうか。
数年後に、大きな問題に成る、と判断したならば、担当者を置き、現状のまま大
きくするな、と指示。
今は小さくても、将来大きな芽にしたい場合は、しっかり説明をし、目標を持た
せ、担当させれば、芽は徐々に育って行きます。
a193 時差処理
そして、30通りの問題すべてが矢と成り、自分の方へ向かって来ますが、すべ
ての問題には時間差があり、その時間差を利用し、一つ一つ処理して行く。
100問題があったとしても、決して、処理不可能と言う事はありません。
今は小さな問題でも、将来は大きな問題になる場合もあり、それに対しては、今
の内に手を打っておけば、大きくならずに済ます。
今は大きな問題でも、時間が解決し、消滅する問題もあるかと思います。
a192 最良の方法
生きていく中、誰もが持って生まれた財産、知恵を使わない方はありません。
基本的な知識は、学校なり、本を読む事で得られますが、知恵は見方、考え方、
立場や状況等で、十人十色。
絞り出せば出す程、無尽蔵に出て来ます。
親子や将来に関する問題等、少なく見ても、一人30以上の問題があるかと思い
ますが、一つ一つの問題に対し、いま採れる最良の方法。これしかない! 道を
選んでみましょう。
30通りの、これしかない! があるはず。
後は、その最良の方法を実行するだけ。
a191 背に涙・・・
母はいつまでも、生まれ育った南の空をじーっと見つめ、他を向こうとはしませ
ん。
懐かしい古里、遠い昔の事を思い出しているのだろうか。
首に抱き付く、か弱い両手にこもる力、島を手繰り寄せているのです。
大きくあえぎ、高まる息遣い、首筋に二つ、熱く伝わる、母の涙。
翌年、死に水も取れない、心を通わせる事すら出来なかった、永遠の別れとなり、
生涯、拭う事叶わず、消す事の出来ない、涙を背負い続ける人生となってしまい
ました。
・・親不孝 詫びる息子の 背に涙・・
a190 侘び
a189 三歩歩んで立ち止まる
a188 無情の扉
a187 母は母
a185 優しい母
何んで、息子を怖がるんだ!
何んでこうなってしまったんだ!
辛い時、孤独な時、いつも優しい母を思い出し、例え落ちぶれた姿でも、温かい
眼差しで迎え入れてくれる。
どんな時でも、母にだけは信じてもらえる、という心の拠り所があったからこそ、
今まで頑張って来れた筈なのに・・・
元気な姿を見せ、喜ぶ顔が見たくて、頑張って来れたのに・・・
a184 待ち望んだ対面
しかし、あれだけ待ち望んだ対面は、まさかと思われる再会となってしまいまし
た。
すでにひかるの面影は、母の記憶の領域に、跡形もなくなっていたのです。
お母さん、帰って来たぞ! ひかるだぞ!と声をかけるにも後ずさりをし、部屋
の隅へ逃げ、脅えて睨む、拒否する眼差し。
妖気すら漂う、一度も見た事のない視線でした。
ひかるが帰って来たんだぞ、と近寄れば近寄る程、恐怖の色は、濃くなるばかり。



